不燃断熱パネルは、高温でも不燃性能を持つ建築材料です。
これは防火材料として国から認可を得る必要があるもので、国土交通省からの認定が必要です。
火災などで熱が加えられた場合にも20分間以上燃焼しないものや有害な変形、溶融、亀裂などの損傷を起こさないもの、有害な煙やガスなどを発生しないものなどという細かい規制があり、厳しい審査をクリアしなければ認可されません。
人が働く施設、人が出入りする施設、住宅、倉庫など、高温に対するガードがどれほど大切なことかは言うに及びませんから、国から内装制限を受ける建築物であるかどうかという以前に、建物を建てる以上は熱に対する責任を認識する必要があります。
全国消防長からは、可燃性断熱材をいかに不燃化するかという防火安全対策の要望が発信されています。
建材を取り扱うメーカーであれば、高温に対する課題は当然のことながら真摯に取り組まなければいけない案件です。
通常ウレタン仕様のパネルでは耐熱温度80度以下ですが、イワタニでは80度以上のパネルの製作も可能。
最近では可燃性合成樹脂発泡体などの建材も普及しているようですが、やはり安全性の向上という面からすれば、「不燃」と謳えるだけの信頼性の高い建材を使用することを強く推奨します。
万が一の火災の場合に延焼拡大をいかに食い止めるかということは、コストや経済性以前の重要課題です。
もし既存の倉庫や工場などで不燃認定を取得していない建材が使用されている部分があるのであれば、早急にリニューアルをご検討下さい。