保冷庫の断熱パネルの効果
冷蔵庫でもなく、冷凍庫でもなく、「保冷庫」。
最近では、この保冷庫に注目する一般の人たちも増えて来ました。
そもそも保冷庫というのはどういうもので、冷蔵庫とはどう違うのでしょうか。
保冷庫は、主に収穫した野菜や果物、穀物類などを新鮮なままに市場に運び保管するために考えられたシステムです。
収穫したこれらの食材は、収穫後も呼吸をし、水分の蒸散を行うために、実や葉の中の糖分やビタミン類をどんどん使ってしまいます。
収穫後に食材が自分で使った栄養分はもう補給されませんので失われていく一方です。
これでは栄養価が下がってしまいますし、葉物などはすぐにしおれてしまいますね。
新鮮なものを新鮮なままに消費者へ届けるために、高温下ではこの活動が活発化してしまうので、通常よりも温度を下げて一旦眠らせるような方法が考えられました。
保冷の技術で、長い間現地の朝市でしか手に入らなかったような繊細な野菜も、私たちの食卓にいつでも並ぶようになったわけです。
生産地が収穫時に予冷をし、流通は断熱パネルを利用した保冷庫を活用しながら売り場へ届ける。
売り場はバックヤードなどに断熱パネルの保冷室を持ち、購入した消費者は自宅の冷蔵庫の保冷室で鮮度を保つ。
食材は、あらゆる人の手をつないで人の身体の栄養になります。
そしてその途中には、あらゆる形で保冷庫が重要な役割を果たしているのです。
イワタニの保冷庫断熱パネルも、その一環を担えていることを誇りに思います。